生前整理アドバイザーのストーリー

【自分の人生自分で決める!!】

生前整理アドバイザー:金井 美和

数年前に何げなく受けた市の検診にて、婦人科系の癌が発覚。
今となっては大げさですが、病院のベッドで横になっているときに、「私もう死ぬんだ…」という考えが頭をよぎりました。
それまでの私は、「苦しまずに死ねるならいつ死んでもいいわ」くらいに思っていたはずなのに、いざ自分が死と向き合ってみたら、とてつもない後悔が襲ってきました。

「今の私には残せるものもない、誇れることもない、私の人生ってなんだったのだろう?」と。
主人には何不自由なく食べさせてもらってましたし、パートから帰って愛犬と戯れ、ゴロゴロして主人の帰りを待つ…。

これはこれで幸せだったとは思います。
でも何かが違う。

結局手術は成功。
我ながら「どこが病気だったんだ?」ってくらいに今はピンピンしています。

でも、5年間は再発の危険性があると言われたとき、もし再発して今度こそ死ぬことになっても、もう後悔はしたくないと思いました。
「何か自分だからこそできることがしたい!!」そう思って、もともと興味があったお片づけの資格を取りました。

そうしてお片づけの仕事をしているうちに、「生前整理」というものに出合いました。

死に支度とは違う、後悔の少ない人生を送るための生前整理。最期を迎えるときに、「ああ、いい人生だったなあ」と心から思えるように、今を全力で生きるための活動。
これこそが、私が世の中の人たちにお伝えしなければいけないことだと思いました。

主人は、「男は外で働き、女は家を守る」を良しとする、昔気質の人間です。
今までに何をするにしても、主人の顔色をうかがっていました。

またぶつぶつ言われて喧嘩になるくらいなら、私が我慢すればいい。余計なことは言わないでおこう。
険悪な雰囲気にはなりたくないので、知らず知らずのうちに自分を抑えていたように思います。

でも、「自分の人生を生きる!!」と決めたとき、「これで別れることになるなら別れてやる!!」と吹っ切れました。

私が思い切って「生前整理を広める仕事がしたい!」と打ち明けると、不思議なことに、最初はぶつぶつ言いながらも、だんだん認めてくれるようになったのです。

さらに今では、まさかの「応援宣言」まで飛び出すように…!!

自分を抑えていたときには、主人に対して不満ばかりでしたが、今では心からの感謝の気持ちが芽生えました。
まだまだ喧嘩になることもあると思いますが、これからも私は、自分の人生を生きていきます。

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